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[本]ロートレック荘事件  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]ロートレック荘事件

筒井康隆の長編推理小説。とても筒井康隆らしい作品です。

ロートレック荘と呼ばれる別荘に集まった男女の中で、次々に殺人が起こります。ストーリーは本格的なミステリーです。が、そこは筒井康隆、一筋縄ではいかない展開です。なんとも中途半端な紹介になってしまいますが、この小説はネタバレせずに紹介するのが非常に難しい小説なのです。

「富豪刑事」を書いた著者ですから、ミステリーとしての展開に無理はありません。気持ちよくストーリーに引き込まれます。200ページほどの長編というにはやや短めの小説ですが、密度の高さを感じます。特に第17章は、何度も繰り返し読む必要があります。というか読まないとやってられない、「やられた」という感じです。

奇抜な発想を持つ著者のこと、もしかして皮肉が入っているのかと勘ぐってしまいますが、純粋に推理小説として読んでも十分に楽しめます。

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このところ更新してませんが  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - このところ更新してませんが

- srgia.memo.space -のことです。2ヶ月空いてしまいました。

来月あたりからもっと更新できると思います。ネタはあるので。

[本]昔話の深層  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]昔話の深層

心理学者である河合隼雄が、グリム童話について心理学的に分析するエッセイ。

最初に出てくるのは「トルーデさん」という2ページの短い話です。もともと私はこの話を知りませんでしたが、結末はなんとも言えないというか、「マジで?」と思わせるとんでもないものです。これを心理学的に分析するとどうなるか。要所要所でユング心理学を紹介しながらの20ページにわたる分析は分かりやすく、興味深いものです。結論といえるものがはっきりと書かれていない消化不良な感じは心理学の特性かもしれません。その分読み手に考えさせる内容になっており、ページ数以上の濃い印象を受けます。ときどき手を止めて考えて、また少し先へ進むという感じです。

本編で取り上げられた昔話は巻末にまとめて載せられています。それなりに内容に覚えていたのが「ヘンゼルとグレーテル」くらいだったので、個人的にはたいへん助かりました。とりあえず目次を見て、最初に知らない話を読んでから本編に進むのが良いと思います。

以前に読んだ同著者のこころの処方箋は若干読みにくさがありましたが、この本は読みやすいですし、内容も平易です。科学の中では異端とされがちな「心理学」の内側をのぞけたような、ちょっと得した気にさせてくれるエッセイです。

[本]砂漠の惑星  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]砂漠の惑星

スタニスワフ・レムの長編SF。面白かった。ちなみに著者は2006年に亡くなっています。

消息を絶った宇宙船「コンドル号」を捜索して、一面砂漠の惑星に降り立った宇宙船「無敵号」。見つかったコンドル号の内部はむちゃくちゃに荒れていた。生存者なし、攻撃を受けた形跡もない。金属製の植物が生息する不思議なその星で原因を探るうち、その星を支配していると思われる未知の生物に遭遇する。知的生命なのか、意思疎通はできるのか。次々に仲間が殺されていく緊迫感のなか、謎の生物に対抗しようとするが……。

ファーストコンタクトものではありませんが、実質的には完全なファーストコンタクトです。人間とまったく違う生物に出会ったときに人はどう対応し、どう問題を解決しようとするのか。未知の状況に出くわしたときの人の反応が生々しく描かれており、びっしりと書かれた文章には緊張感があります。個人的には常々、科学的な内容だけではハードSFは成立しないと思っていますが、この本を読んであらためてそう思いました。

以前に読んだジェイムズ・P・ホーガンの造物主の掟 を思い出します。活躍した時期から見るとホーガンの方が後ではありますが。ホーガンの書くような真面目なハードSFを好きな人にはぴったりでしょう。

署名の威力  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 署名の威力

宅配の受領印程度なら気軽に押せますが、一般に「押印」「捺印」という行為にはそれなりの抵抗があると思います。それに対して「署名」という行為は一般に非常に簡単です。名前を書くだけで住所や電話番号が不要ならなおさらです。

かつてプロ野球の「近鉄バファローズ」がオリックスと合併するという話が出たとき、チームの存続を求める署名が行われました。最終的に40万を超える署名が集まり、それが合併先のオリックス球団に提出されました。正確な数字は今でもこの辺りで見ることが出来ます。

で、結局どうだったかと言うとご存知の通り。近鉄は予定通りオリックスと合併し、新チームとして楽天が参加して今に至っています。署名数はたくさん集まったものの、観客動員数はほとんど変化がなかったということでした。

具体的な数字を知りたいと思い検索してみると、あるものです。2004年大阪近鉄球団観客動員数。ここから署名の行われた2004年の月別観客動員数の推移を見てみます。ただし開幕試合のある3月、上記サイトの記録が途中で切れている9月は除きましょう。

                   観客動員数
月   試合数     合計   1試合平均
4月     9     137,000    15,220
5月     9     176,000    19,560
6月    14     270,000    19,290  6月15日 署名開始
7月    12     229,000    19,080
8月    10     194,000    19,400

署名活動の盛り上がった7月以降は多少なりとも上昇しているかと思いましたが、まったく変化していませんね。元々近鉄グループの経営難から出た合併話だったわけですから、観客数が増えないことにはどうしようもありません。

プロ野球の球団ファンというのは宗教的性質を持つものです。このとき行われた署名の中には、熱狂的なファンから頼まれてとか、周りが署名するからなんとなくとか、野球は知らないけど地元だからとか、そういった軽い動機の署名が相当数あったものと想像できます。経緯はどうあれ、結果的に署名の威力のなさを示す結果となってしまいました。

このとき使われたと思われる署名テンプレートが残っています。名前と住所を記入するタイプの署名だったようです。署名用紙としてはごく一般的なもと思います。しかしこのタイプの署名には威力がないようです。

今後署名活動の結果を評価するときには、署名用紙がこのタイプかどうかを見てから判断しましょう。また自分で署名活動を呼びかけるなら、名前や住所以外の追加情報も記入してもらったほうが、署名パワーが上がるということを覚えておきましょう。電話番号なんかが有効でしょうか。

[本]燃えよ剣(上・下)  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]燃えよ剣(上・下)

司馬遼太郎の長編歴史小説。主人公は土方歳三です。

幕末の志士集団「新撰組」の副長、土方歳三。日本人なら名前を知らない人はいないでしょう。近藤勇とともに新撰組を作り上げていく流れのなかで、土方歳三が果たした役割、最後まで信念を貫く生きざまが描かれています。近藤勇との無念の別れを遂げてからの「土方歳三らしさ」が鮮明に描かれています。こういう人物に「かっこよさ」を感じるのはなぜでしょうね。国民性や性差があるのかな。

全体的に盛り上がりは少ないのですが、人としての価値観や人生をあらためて考え直させてくれるような、何度も読み返したくなるような、深みを感じる小説です。特に下巻の後半が印象的です。幕末の話というと大抵はプラス方向の盛り上がりで終了しますが、この小説は哀しい結末まで淡々と語られています。あくまで淡々と人間臭く、それがこの小説のすばらしいところです。amazonのカスタマーレビューの評価が非常に高いのも納得できます。

個人的には坂本竜馬がもっと絡んでくれると面白かったかなぁと思いますが、史実に基づくとこうなるということでしょうか。そのあたりは「竜馬がゆく」を読んでね、というところでしょう。「竜馬がゆく」は過去に読みましたが、盛り上がりのはっきりしたストレートな「歴史ヒーローもの」という印象でした。どっちが面白かったかと聞かれれば「竜馬がゆく」ですが、もう一度読み返したいのはどっちかと聞かれると、この「燃えよ剣」を選んでしまいます。

スペースシャトル:「エンデバー」打ち上げ成功  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - スペースシャトル:「エンデバー」打ち上げ成功

スペースシャトル:「エンデバー」打ち上げ成功。よかったよかった。気持ちいいニュースですね。

それにしても、

今回は、国際宇宙ステーション(ISS)の滞在員を09年春に現在の3人から6人に増やすため、増設するトイレや滞在員の個室などを運ぶのが主任務。

とのこと。なんだか急に宇宙が身近になった気がします。

[本]アンドロメダ病原体  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]アンドロメダ病原体

マイクル・クライトンの長編SF。著者は今月4日に亡くなりました。1990年に出版された「ジュラシック・パーク」の方が圧倒的に有名ですが、1969年に書かれた初期作品のこのアンドロメダ病原体も、大変評価の高い作品です。

生物兵器を作り出すために打ち上げられた人工衛星が小さな町に着陸、回収車が向かうところまではほぼ予定通りだった。ところがその町にはまったく人の気配がない。その直後に回収車からの連絡も途絶。空中からの確認により、町の住人は死滅していることが分かる。結局、生きて見つかったのは老人と赤ん坊の二人だけ。どうやら人工衛星から地球外の未知の病原体が飛散したらしい。

このような事態に備えて準備されていた「ワイルドファイア計画」が発動され、ネバダ州の地下に作られたその施設に病原体が付着していると思われる衛星と生存者二人が運ばれた。全身の血液を短時間で凝固させるという謎の症状を引き起こす病原体。なぜ生存者二人は生きていられるのか。抑制する手段はあるのか。衛星の着地から5日間の科学者の奮闘が描かれています。そして最後は……。結末は賛否両論ありそうです。私は逆にリアリティを感じましたが。

小説全体が、ことが終わったあとに書かれた報告書という体裁で語られています。コンピュータの出力した図やプロットが要所要所に載せられている一風変わった形式ですが、いかんせん40年前の作品ということもあって、コンピュータの出力結果に古さを感じます。過去に起こった事実として読むと違和感はないでしょう。

享年66歳でした。もっと読みたかった、残念。

人はどこまで  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 人はどこまで

マウスの記憶の選択消去に成功、PTSDの治療に有効か

米ジョージア医科大学(Medical College of Georgia)はマウスを使った研究で、マウスの記憶を選択的に消去することに成功したと、23日発行の医学誌「セル・プレス(Cell Press)」に発表した。

16年間冷凍保存のマウス死体からクローン個体を作出

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、マウスを用いた実験で、これまで現実的には不可能と考えられていた凍結死体からクローン個体を作ることに初めて成功しました。

でもって8月にこのブログでも取り上げた「培養ラット脳細胞がロボット操る」(←YOMIURI ONLINE の記事は消えていたので検索結果へのリンク)。

最近この辺りの分野はお盛んなようですね。はたから見るだけなら興味津々なんですが、背中をはしる薄ら寒さはなんだろう。一時期の「クローン」や「遺伝子組み換え」の時に感じたような不安。そのうち慣れるのかなぁ。

[本]日の名残り  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]日の名残り

カズオ・イシグロによるノスタルジック長編。イギリスのブッカー賞を受賞した小説です。著者はその名前から分かるように、日本生まれです。しかし著者紹介を読むと5歳で家族とともにイギリスに渡ったらしく、文化的にはイギリスの影響を強く受けていると思われます。

主人公が執事というのはいかにもイギリスらしい……んですかね。「優秀な執事」というのは日本の文化からはイメージしにくいです。しかしそれを疑問に思わせない筆力というか構成力というか、大きなメリハリがあるわけでもないのに、不思議とのめり込める小説です。

初老の執事が休みをもらい、思い出を振り返りながら旅をする。なんとなく時代に着いていけていないような、それでいて威厳と品格を持った味のある主人公です。思い出には辛いものもありますが、あくまでも自分の立場をわきまえて過ごした人生。もし違った道をたどっていたら今の自分はどうなっていたのか。やわらかい心理描写を通して人生を振り返る、「日の名残り(The Remains of the Day)」というタイトルにぴったりです。

個人的にの手の文学的話は苦手な類いに入りますが、これは新しい気分にさせてくれる小説でした。一人称で語られる物語はノスタルジックで、なぜか切ない、大人向けの小説でしょう。

ソニー製バッテリーを使用したノートPC用バッテリー回収  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - ソニー製バッテリーを使用したノートPC用バッテリー回収

VAIO使用者として気になっていました。ニュースでの書かれ方が微妙で、ちょっと混乱します。結局VAIOはどうなのかと。

ソニーから「一部PCメーカーによるノートブック型コンピューター用電池パック自主回収」への協力について」というプレスリリースが出ています。その最後に、

また、弊社のパーソナルコンピューター“VAIO”は、今回の自主回収対象となる電池セルを使用しておらず、“VAIO”に関連する回収のご案内はございません。

ということで、問題があったのは「ソニー製のリチウムイオン電池セル」であって、「ソニー製のノートPC」はそれを使っていなかったようです。VAIO使いの方はご安心を。

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