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[本]運命の息子  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]運命の息子

ジェフリー・アーチャーの長編小説です。同著者の小説は始めてでしたが、とても面白く読めました。久しぶりにはまりました。

主人公二人の物語が平行して進みます。基本的に二人とも成功していく展開なので感情移入しやすく、どんどん次を読みたくなります。

全体的に展開が早く、特に前半は2,3ページごとに話が入れ替わるため、ストーリーを見失いがちになります。決して読みやすいとは言えません。上巻を読み終わったところで上巻の前半部分をざっと読み直したほどです。そのおかげか、下巻はとてもスムーズに読めました。

しかし、スムーズに読み進んだ下巻でしたが、ラストで固まりました。以下、ネタバレします……

この話のラスト、「え?結局どっちなの?」という疑問を持ちます。多分これを読んだ人のほとんどがそう思うんじゃないでしょうか。

ラストシーンから少しずつ引用します。

市長は二人の候補者をすぐ後ろに従えて壇上に上がった。ステージの中央で立ち止まると、候補者たちはその両側に - それぞれの政治的信条にふさわしく、フレッチャーが左側に、ナットが右側に立った。

つまり、前を向いた市長を頂点に、その左右後方に二人が立っていることになります。左がフレッチャー、右がナットです。そして市長がコインを投げ、

やがてそれはステージではずんでから市長の足元で静止した。

そして、

市長はコインを拾い上げて二人の候補のほうを見た。そして自分の右側に立つ男にほほえみかけた。

ここが問題です。「右側に立つ男」ということで、右側に立っていたナットが勝者なのかと考えてしまいます。が、釈然としません。足元で静止したコインを見たというのは、前を向いている市長の足元と考えるのが自然です。市長の後方で静止した、つまり三人の間に静止したという不自然な状況ならそう書くでしょう。となると、「二人の候補のほうを見た」というのは、コインを拾ってから振り返って見たということになります。もしそうなら、右側というのは市長の左後方に立っていたフレッチャーということになります。

ヒントはそのすこし前にありました。

一人が「表」と叫んだが、考えてみれば彼は昔からいつも表を選んできたのだった。

この一文がポイントでした。普通に読んだ人は気になりながらも数行先のラストまで読んでしまったことででしょう。答えは上巻のかなり早い部分、ホッチキス対タフトのフットボール試合を描いている部分にあります。長い伏線です。

「彼は表というべきだった」と、フレッチャーが言った。

市長がほほえみかけたのはフレッチャーなのです。私の場合、上巻を読み終えたあとで上巻の前半部分を読み返していたので気付きやすかったと思います。普通に読んでいたら絶対気付かず、ナットが勝者という全く逆の印象のまま読み終えていたでしょうね。

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