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[本]戦場における「人殺し」の心理学  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]戦場における「人殺し」の心理学

この本の主張する内容はひとつ。本書から引用すれば、「人間のうちには、自分自身の生命を危険にさらしても人を殺すことに抵抗しようとする力がある」ということ。なぜならそこに自分と同じ「人間」を感じるからです。人間は他人を殺すことに本能的な抵抗があるというこの事実を、多くの事例や引用、また著者本人による面接から例証しています。

戦場で降伏するときには武器を捨てなければならない。ヘルメットも捨てたほうが良い。「『ピーター・ヤング准将は第二次世界大戦中、相手のドイツ兵がヘルメットをかぶっていればまるで『釘の頭を打つ』ように平然と発砲した。だがなぜか、無帽のものを撃つことはどうしてもできなかった』。ヘルメットに対するこのような反応を知っているからこそ、国連平和維持軍の兵士は、ヘルメットでなく伝統的なベレー帽を好んでかぶるのだ。」 なるほど、です。その発想はなかった。

南北戦争では敵兵に銃弾を撃つ兵士は全体の15%から20%程度だったそうです。ところがベトナム戦争ではその割合が90%を超えます。またこの二つの戦争では、敵兵ひとりを殺すのに要した銃弾の数に桁違いの差があります。その理由を本書は明確に分析しています。

あまりに面白すぎるので、駄目なところも書いておきます。著者がアメリカ陸軍に23年間所属していたこともあってか、アメリカを擁護する記述がちらほらあり気になります。また、いわゆる「ゲーム脳」的な理論が展開されていて、多少首をひねる部分もあります。あとは値段が高いこと。500ページほどの文庫本でありながら、1500円です。古本でも1000円以上しています。それだけの価値があることは認めますが、もったいない。もっと手軽に読める本であってほしかった。

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