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[本]百億の星と千億の生命  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]百億の星と千億の生命

超一流の天文学者でありSF作家でもあるカール・セーガンの、最後のエッセイです。

全体は大きく3部、小さくは19の章に分かれています。本質的には難解と思われる題材を、一流の科学者ならではの論理的な語りで、決して感情的にならず、噛んで伏せるように教えてくれます。扱う内容は温暖化、人口問題、エネルギー問題、政治と宗教、妊娠中絶、オゾンホールなど、多岐にわたります。

第一部を構成する第一章から第六章は、アシモフの科学エッセイシリーズを思わせる、いたって科学的な視点のエッセイです。しかし第二部以降、はっきりと話の方向が変わります。第十章「空に穴が開いている」はオゾンホールの拡大を招いた歴史をたどり、地球温暖化を憂います。しかし一見するとお先真っ暗に思える状況に対し、人類はそれを克服する道を着実に進んでいること、進んでいるはずだということを、あくまでも前向きな視点で希望を込めながら述べています。同じく第二部の第十三章「宗教と科学 - 手をたずさえて」は、宗教と科学の関連に付いて書かれている大変興味深い内容です。他の科学者ならあえて触れないか、あたまから否定する宗教に対し、カール・セーガンは彼らしい歩み寄りをしています。第三部の始めとなる第十四章「共通の敵」は、崩壊前のソ連に付いて著者の書いた記事がどのように検閲されたかを示します。当時のアメリカとソ連との関係は大変な緊張感を伴なうもので、それが現実にどのようなものだったのかを教えてくれる、これまた興味深い内容です。

残念ながら、この本を書いた後にカール・セーガンは亡くなりました。そのためエピローグは彼の妻が書いています。カール・セーガンが亡くなったのが1996年12月20日、エピローグが書かれたのが1997年2月14日。文字通り「最後のメッセージ」です。

いわゆる「教科書的」な内容ではありません。読みやすく、高校生でも十分に理解できる内容です。彼の最後のメッセージを是非読んでほしいと思います。

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