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[本]ユービック  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]ユービック

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

フィリップ・K・ディックの長編SF。彼独特のアクション系SFです。

物語の軸はエスパー対反エスパーで、主役は反エスパー側です。読心能力者に対する反発「あなたはほんとうに一人ですか?」。予知能力者に対する反発「あなたの行動は、見知らぬ誰かに予言されていませんか?」。エスパーから人を保護する良識機関、ランシター合作社のトップであるグレン・ランシターは、エスパーの能力を無効化する能力を持つ不活性者11人を引き連れて、予知能力者を探して月に向かう。しかしその反予知能力者の集団は、予知能力者の仕掛けた爆弾で半数が失われる。それとほぼ同時に地球で謎の時間退行がおこる。

肉体は昏睡状態にありながら意識だけは生きている「半生状態」。これがこの話の大きなポイントになっています。半生状態の人間同士は互いに連結可能、意識内の同じ空間を共有する。半生状態でも特殊な装置で覚醒することで通常の人間と意思の疎通を取ることは可能だが、肉体は動かせない。半生状態は死の瞬間を引き伸ばしているだけで、覚醒状態を繰り返すと少しずつ本当の死に近づいていく。

生きているとはどういうことで、真実とはなにか。こういう現実崩壊はフィリップ・K・ディックの得意分野ですね。失礼ながら、フィリップ・K・ディックにしてはラストが深遠です。

しかし舞台が1992年です。原作が1969年ですから仕方がないとは言え、これは結構ショック。読んでいて妙な気分になります。

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