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[本]千年、働いてきました  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]千年、働いてきました

千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21)

「老舗企業」とは? タイトルに千年とありますが、本書では創業100年以上の会社を老舗としています。

東京商工リサーチの150万社(執筆当時)のデータベースから創業100周年を超える企業を調べると、1万5千社を超えるそうです。実に1パーセント。個人商店や小規模な会社を含めると10万社以上と推定されているそうです。ちなみにその東京商工リサーチも会社概要を見ると創業が1892年、100年を超えています。

で、他国の状況はどうか。日本以外のアジアでは、100年を超える企業はほぼ皆無だそうです。韓国・北朝鮮はゼロ、台湾に地方銀行が1行、フィリピンにスペイン系・イギリス系の企業が数社。ヨーロッパに付いて本書でははっきりしませんが、創業200年を超える企業が入会を許されるエノキアン協会(wikipedia)に登録されている(ヨーロッパの)企業は20社ほどで、その中の最古の会社でも日本の最古の会社に遠く及ばない点、日本には200年を超える会社が100社近くあるという点が指摘されています。ヨーロッパで創業100年を基準にした数値は不明ですが、伝統工芸の会社なんか多そうですね。

老舗企業に共通するのは、何度も危機を向かえながらも時代の変化に柔軟に対応し、それを克服していることです。例えば銅鉱の精錬を本業としていた同和鉱業は、鉱山の廃鉱で危機に陥ります。しかし銅鉱の精錬技術で得た高温による廃油処理、土壌の浄化、携帯電話を精錬して希少金属を取り出すなど、劇的な変化でそれをプラスに転化しています。

なぜ日本がこのような「老舗大国」となったのか、その要因として著者は、職人を尊ぶ伝統的な精神とともに、日本が植民地化されていないことを挙げています。え?という感じですが、昨日まで影響があったけど今日からはないというような日があったわけでもなく、読んでみると納得です。

著者自ら各社の社長を尋ねインタビューを行っており、ただの考察やデータ集計になっていないのが本書の良いところです。最後の金剛組(wikipedia)の話は若干蛇足かなぁという感じはしますが、世界最古の会社に触れないわけにもいきませんよね。そう、現存する世界最古の会社は日本にあるんです。

日本を好きになれる本です。

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