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[本]破獄  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]破獄

破獄 (新潮文庫)

実在した脱獄囚をモデルにした吉村昭の長編です。

青森刑務所、秋田刑務所、網走刑務所、札幌刑務所と、四度の脱獄を繰り返した脱獄王、佐久間清太郎(仮名)が主人公です。暴力的な手段ではなく、緻密な戦略と超人的な体力により脱獄を繰り返した実在する脱獄囚と、彼を閉じ込める側の人間との物語。佐久間が脱獄する理由は何か、完全に閉じ込められているはずの鎮静房からどうやって抜け出したのか。

罪人に感情移入させるのが狙いのためでしょうが、多少濁されているなと思える部分があります。本当のところは分かりませんが、小説化するにあたって佐久間にマイナスの部分は考慮されているのでしょう。主人公の内面が直接描写されることはなく、第三者からの視点で物語が進んで行きます。

登場人物はすべて仮名ですが、これが実在した人物たちの物語というのは驚きです。細かく描写されている時代背景も興味深いです。第二次世界大戦の前後、食糧難の中で囚人には一般人以上の食糧が配給されていたことなど、この本を読まない限り知ることもなかったでしょう。

時代背景の描写がやや冗長に感じますが、飛ばさずに読み進めることで深く感じられる小説です。

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