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[本]姑獲鳥の夏  このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - [本]姑獲鳥の夏

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

京極夏彦の長編推理小説。「姑獲鳥」は「うぶめ」と読みます。

舞台は戦後の東京。妊娠20ヶ月で精神不安定な娘、その夫は密室から失踪。友人の関口からその話を聞いた陰陽師の中善寺秋彦、通称「京極堂」は「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」と、その謎をひも解いていきます。

徐々に見えてくる人間関係とグロテスクな描写が怖いもの見たさをくすぐります。この小説の、というかこのシリーズの魅力は、主人公である京極堂の小気味良い会話にあると思います。600ページを超える長編ですが、大部分が会話から成り立っています。登場人物たちの人間像が程よいペースで見えてくるため、物語に入りやすくなっています。

普通の推理小説ではありえない、人の記憶を見ることができる探偵が登場します。そのため推理小説に不可欠なはずのトリックによる驚きはあまりなく、物理的な仕掛けはシンプルです。ネタバレしたくないので詳しくは書きませんが、仕掛けは人間の内面にあります。そういう意味では好き嫌いが分かれるかもしれませんね。しかしそれがこの小説を独特のものにしています。

推理小説好きには趣向の変わった一冊として、そうでない人には京極夏彦の最初の一冊としてお勧めです。

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